カカフカカ第4話
あらすじ
亜希が本行と中学の同級生と知ると卒業アルバムを渡すようぐいぐい要求してくる第3の同居人あかり。そう、あかりは作家本行の熱烈的なファンで、自分のツテを”限界超えて”たどったあげく本人と一つ屋根の下暮らすに至ったことが明らかになります。その信者っぷりに圧倒される亜希に「私は彼に会うために生まれてきた」「智也の運命の相手は私だから」「なれなれしくしないように」と言い放ち、牽制します。
二人の添い寝や抱きつくところを目撃し、添い寝をけしかけた張本人でもある長谷は亜希が本行にとって何かしら特別なのは確かなのでは?と言います。
帰宅した本行は落ち込んでいるようで添い寝してほしいと頼み込みます。あかりの迫力に恐れをなした亜希は難色を示しますが、結局押し切られて二回目の添い寝をすることに。
感想
本行に興味を持ち始めた矢先に強烈なあかりの先制パンチ。本行への協力はやましいことではないからあかりにちゃんと説明すれば大丈夫と言い張りますが、長谷に一笑に付されます。
しかし初めて第三者から本行にとって特別に見えることを指摘され、亜希が自分の気持ちを改めて見つめ直して気づいたのが「少しは嬉しくもあったんだ」「他の誰でもない、私でなくてはいけないと言われたことが」
そして二回目の添い寝。今回ははっきり断っても、理由をいっても、添い寝はさすがにヘンだと主張しても、本行に強引に押し切られます。なぜなら、亜希は自分が「お願い」を断れない理由を知ってしまったから。
あかりに知られると血を見る(?)ことになるので、1回目は全開だったふすまもぴっちり閉じてあります。まあ、本行はなにがまずいのかまったくわかっていないようですが。
1回目の目的は「朝元気」でした。
2回目、本行が亜希に告げた衝撃の事実(!)により、すべては亜希にゆだねられました。
(身体がかってに反応するだけで)亜希としたいわけではないんだよね?と問うと、
カカフカカ1巻 p151
えええええーっ、そうなの!?淡々ととんでもないこと言いますね。
つまり、
・当然したい
・ただしヘンなことは絶対しない
・ヘンなことかどうかは亜希が決める
えーと、それ、いくらなんでもゆだねすぎじゃ?
いや、ある意味フェアですよ。そこらへんのももいろなお話だったら全力で流しにくるところです。
最初は、身体に覚えこませたいとか朝元気を味わいたいとかでしたけど、まだまだお前はいけるんだって思っちゃったらだんだん欲が出てきたんでしょうか。最終目的がそこなら、あいまいなままにしておいて警戒を解いて、なしくずしにしちゃったほうが(オイ)いいような気もしますけど。
本行さん、約束を守ってかなりいろいろ抑えているのでしょう。
そもそも治療が目的なら長谷の言うとおり「サクッと」やって終了なのでは?
それをしないのは、一緒に住んでるから?過去になんかあったから?亜希に嫌われたくないから?
キャラ的にうまいこと言ってサクッとやれるほど器用ではないというのはありそうです。
主要登場人物が揃い、亜希の気持ちも動き始めました。コミックスではここまでが1巻に収録されています。