カカフカカ 第12話
あらすじ
中学、高校時代のあかり 告白される→OKする→だいたいすぐに理由をつけて「ごめん」
大学時代のあかり 話そうよ→OKする→二度と来ない
自分に恋愛は向いていないのでは?それとも恋愛なんて物語の中にしか存在しないのでは?と思い始めた矢先、ある小説に出会ったあかり。「心のヘソにズガンと嵌った」その小説を書いた人物に会いたい、と思い、あの手この手で出版業界のツテをたどり、ついにその本人、本行智也にたどりつき、シェアハウスでの同居に漕ぎ着けます。そしてすばらしく幸せな日々を送っていました。そう、亜希に質問されるあの日までは…。
本行を意識するあまり、あかりがとった行動は?
一方、亜希も来るべきモノが来てないことに気づきます。
感想
意外にも来るもの拒まず、だったあかり。普通だったらみるみるうちに”消費”されてしまいそうですが、あの外見と中身のギャップと確固たる自己によって、あまりにもとっかかりがなさすぎて普通の男子には手に負えなかったようです。がんばってキスまで持ち込んでも「ちょっときもちわる」とか言われちゃうんだもん、心折れますよね…。
あかりも外見通りのふわふわかわいい系女子ではないと失望されることに地味に傷ついてはいたようですが。
それにしてもあかり→本行が、勘違い男子たち→あかりと全く同じ、勝手な理想の押しつけだというこの構図。自分がされてぴくりとも心が動かなかったことを本行に向けて繰り返していることに、あかりはいつか気がつくのでしょうか。
…それはたぶん、本行と亜希の関係とその理由を知り、自分の想い描いていた理想との違いを悟ってしまったときなんだろうなあ…。そのときあかりはどうするんだろう。
まっすぐなあかりの初恋が実ったらいいとは思うけど、このまま本行とつきあっても絶対にうまくいくわけがないし、現実問題として生活能力ゼロ同士の結婚生活って成り立たないと思います。
カカフカカ3巻 p96
それにしても無自覚の破壊力、本行智也。「さびしいんだけど そーゆーの」とさらりと言ってのけます。彼はことプロポーズされるに至ってようやくあかりの気持ちに気がついたのでしょうか。
一方亜希には妊娠疑惑が。
視点がかわり、あかりの人となりがわかって新鮮な回でした。そして意外なところでのりちゃんが結構な計算女子であることが判明しましたね。それこそふわふわ系に見えましたが。運命の出会い自分でつくってできちゃった結婚に持ち込んだんだね…。