kiss2019年2月号掲載(2018年12月25日発売)
カカフカカ9巻(発売日未定)に収録されると思われます。
以下はカカフカカ42話のあらすじ感想です。
EKiss2019年2月号 p281
あらすじ
事の次第を聞くために長谷と居酒屋へ。企みを認め、嫌わないでほしいとうなだれる長谷をうれしい、かわいい、いとしいと思い、今度からそういう騙す、ハメる、操ろうとするようなことはしないでほしいと告げる亜希。長谷は二度としない(寺田さんには)、ごめんなさい、そしてありがとうと。
「長谷さんと生きてくことを考える」ためにいろいろと動き出す亜希。
一方で本行は?
感想
寺田さん!!!あんた、がんばったなあ!!!!
……と、思わず近所のおばちゃんのようなノリで背中をバンバン叩きたくなりましたよ、今回は。
二十代半ばの恋愛ともなれば、惚れた腫れただけではすまない。これまでだってするのしないの、プロポーズだの子どもができたのできないの、散々大騒ぎしてきたわけです。
つきあうということの延長線上には何があるのか。
式だとか旅行だとかそういう華やかなことは一瞬で過ぎ去り、結婚の実体はつまり二人で生活していくということ。結局のところ、ごはんはどうするか掃除はどうするか収入はどう確保するか、ひたすら二人でそういうことを積み重ねていこうよ、私とあなたと……なんですよね。
不安定な収入で同棲相手からのプロポーズをふんわり待っていた亜希さんが、きちんと痛い目にあって人と関わるうちに失った自信を取り戻し、そのきっかけとなったシェアハウスを出て行く決心をつけたのは本当によくがんばった。10年という月日の間染みついた考え方のクセを直す(しかも社会人になってから)というのはなかなかできることではない、と思います。
で、そうなってくるとだ。
果たして求められることに価値はあるのか?
……となってくるのかもしれないなー。今は必要とされ、求められることがうれしくても。
収入があり、生活能力に優れ、精神的に安定した女性が欲しいな、と望むもの。
さて、またもや不穏な雰囲気の中次号、カカフカカ43話はどうなるのか?亜希と長谷は変わっている。小説を書き上げた本行はどうなんだろう?今まで書けなかったものが書けるようになり、できなかったものができるようになり。
個人的に本行の内面にはものすごく興味があるので、いつかわかるといいなぁと思っています。
楽しみだ!